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韓国LTV 70%、新婚·初購入+10%p (2026年)

韓国住宅ローン担保認定比率2026年版。非規制70%·規制50%·新婚/生涯初優遇+10%p、6億ウォンマンションで見る実受取額と、DSRが先に切る限度まで一表で。日本フラット35との比較も。

深い藍色とゴールドのグラデーション背景に PiPi マスコットと『LTV 70%』が大きく配置された日本市場向けカード。
この記事のポイント3つ
  1. 非規制 70% 韓国非規制地域 LTV 70% 限度カード
  2. 新婚 +10%p 新婚·生涯初優遇 +10%p カード
  3. 6億→4.2億 6億ウォンマンション 70% LTV で 4.2億 借入カード

東京から韓国移住を検討する家族、あるいは韓国子会社駐在のために物件購入を考える日本人にとって、最初に直面する金融用語が『LTV』と『DSR』だ。日本のフラット35なら『融資率』と『返済比率』に対応するが、韓国は二つを同時に適用する点で違う。本記事は LTV — 物件価格に対する借入限度 — に絞り、2026年5月時点の規制と日本との比較を一表に整理する。

韓国の『LTV 70%』 — 日本の住宅ローンとの違い

LTV(Loan-to-Value、担保認定比率)の定義はシンプル。

LTV = 借入額 ÷ 担保物件の鑑定価格

6億ウォン物件で LTV 70% なら最大 4.2億まで借入可、自己資金 1.8億(30%)が必要。日本のフラット35は同様の概念を『融資率』と呼び、90% が標準·100% LTV も金利 +0.26%p 加算で利用可能。韓国は LTV 70% 上限 + DSR 40% 上限の二重規制、日本は LTV 100% + 返済比率 35% という単一規制 — この差が両国の住宅ローン文化の根本的な違いだ。

韓国 LTV の三大変数は (1) 地域(規制·非規制)、(2) 物件価格(6億·9億の閾値)、(3) 借手資格(生涯初·新婚·多子·新生児)。同じ6億物件でも組合せで限度が4.2億から0ウォンまで変動する。

規制地域·非規制地域別早見表 (2026年5月)

区分非規制地域(地方)規制地域(江南3区·龍山)首都圏一般
一般1物件(無住宅·処分条件付)70%50%70%(限度6億上限)
生涯初購入80% (ボグムジャリ, 6億以下)70%(2025.6·27強化)70%(2025.6·27強化)
新婚 (+10%p)80% (地方)60%70%
多物件保有者·処分未履行1物件60%0% (借入不可)0% (借入不可)

規制地域は2026年5月現在ソウル江南·瑞草·松坡·龍山の4箇所(投機過熱地区·調整対象地域同時指定)。それ以外のソウル·京畿は非規制だが、首都圏借手は別途『住宅ローン限度6億』の一律上限が適用される(2025.6·27施行)。さらに2025.10·15対策で物件価格15億以下6億·15~25億4億·25億超2億の価格帯別限度が導入され、25億ウォンマンションならLTV 70%で17.5億まで借りられる計算でも実際は2億で頭打ち。事実上、高額物件市場ではLTVより価格帯別限度が先に効く。

表を初見で最も見落としがちなポイントは、『LTV比率』と『借手別限度6億』の二つのルールが同時にかかること。非規制地域10億ウォンマンション + 一般70%LTVで7億可能に見えても、首都圏なら6億で頭打ちになる。また1物件保有者が新規購入時に『6か月以内に既存物件処分契約』がなければLTV 0%(借入不可)に落ちるのも落とし穴。処分条件付き1物件保有者だけが無住宅者と同じ非規制70%·規制50%を受けられる。

6億ウォンマンションを4.2億で借りる — 実受取額

非規制地域 6億ウォン物件、一般1物件保有者購入シナリオで実際の資金フローを追ってみる。

項目金額
購入価格600,000,000 ウォン
LTV 70% 限度420,000,000 ウォン
自己資金 (30%)180,000,000 ウォン
取得税 (1.1%)約 6,600,000 ウォン
仲介手数料 (0.4%)約 2,400,000 ウォン
司法書士·登記約 1,500,000 ウォン
必要自己資金合計約 1億9,000万 ウォン

『LTV 70% だから 1.8億あればOK』は半分しか合っていない。取得税·仲介手数料·登記費を合計すると実際必要な現金は1.9億水準。日本の感覚で言えば、3,000万円物件の取得時に諸費用込みで350万追加、というのと同じ構造だ。差額の100万ウォン(約10万円)が引越し直前に最後まで悩む金額になる。

入居後の基本インテリア·家電交換費を含めると『物件価格 + 諸費用』合計は購入価格の約4~5%追加が標準。6億ウォン物件なら約2,400万~3,000万(約240~300万円)が『LTV 限度外で別途用意するべき金額』だ。この部分を信用ローンや家族借入で埋める家庭が意外に多いが、追加負債は次年度のDSRに直接乗り、限度をさらに圧迫する。購入時点でこの4~5%を自己資金で持っているかどうかが『ローンだけで無理に買ったか、安全マージンを残して買ったか』の実質的な分岐点になる。

日本の住宅購入と比較すると、韓国の取得税1.1%は日本の不動産取得税3%(住宅軽減後1.5~3%)+ 登録免許税0.4%+ 司法書士費用と比べて軽い水準。一方、仲介手数料は日本(売買価格の3%+6万円)より韓国(0.4%程度)が安い。総合的には韓国の方が取引諸費用は安いが、自己資金20%以上要求のLTV規制が日本のフラット35 100%LTVより重く、初期キャッシュ要求は韓国の方が大きい。

新婚·生涯初+10%pと政策モーゲージ3種

優遇項目が付くと同じ6億物件でどう変わるか。

借手タイプLTV限度額自己資金
一般1物件 (非規制·地方)70%4.2億1.8億
新婚 (婚姻7年内, 夫婦合算8,500万以下)80% (地方) / 70% (首都圏)4.8億 / 4.2億1.2億 / 1.8億
生涯初 (ボグムジャリ, 6億以下)80% (地方) / 70% (首都圏·規制)4.8億 / 4.2億1.2億 / 1.8億
新婚 + 生涯初80% (上限·地方のみ)4.8億1.2億

2025.6·27対策以降首都圏·規制地域の生涯初LTVは80%→70%に強化され、ソウルで6億ウォン物件を買う新婚·生涯初家庭はもう80%枠を受けられない(地方は80%維持)。ただし金利優遇(ボグムジャリ 0.2~0.5%p、新生児特例 1.2~3.3% 超低金利)はそのまま生きており、同じ限度でも月々負担は大きく下がる。

同じ LTV 70% ラベルでも政策商品は『物件価格上限·借入限度·金利·資格要件』が全部違う。

商品LTV物件価格上限借入限度金利夫婦合算所得
ディディムドル70% (生涯初80%·地方)5億以下2.5億 (生涯初3億)2.5~3.0%6,000万 (生涯初7,000万)
ボグムジャリ70% (生涯初80%·地方)6億以下4億4.0~4.5%7,000万 (新婚·多子8,500万)
新生児特例70% (生涯初80%·地方)9億以下5億1.2~3.3%2億 (時限措置で2.5億まで)

最も魅力的な組合せは 新生児特例 + 9億以下物件 + 夫婦合算1.3億以下の最低金利帯 で、1.2% 超低金利(2026.1.1告示基準)に5億限度が開く。2025年下半期から夫婦合算所得要件が時限的に2.5億まで緩和され、共働き高所得家庭でも進入可能になった。日本のフラット35 子育て支援型(金利-0.25%p)に相当するが、韓国の新生児特例は割引幅が圧倒的に大きい(市中金利 4.5% に対し 1.2% は -3.3%p に相当)。新生児を持つ家庭ならボグムジャリ·ディディムドルより優先検討すべき商品で、子育て段階別の通帳設計は子供口座まとめ記事でさらに詳しく扱った。

韓国政策モーゲージは『金利が低い代わりに対象が狭い』構造で、年収·物件価格·無住宅履歴·子供の有無で資格が層化されている。一般金融機関の市中商品(LTV 70%, 金利4.5~5.5%)と比較すると、政策商品で借りられる家庭は実質的にローン費用が年間数百万ウォン安くなる。住宅購入計画段階で『自分は政策商品の対象か』を最初に確認するのが、銀行回りより先に行うべき第一手だ。資格条件は金融委員会·住宅金融公社のサイトでチェックリスト化されており、年収·婚姻時期·子供の年齢を入力すると対象商品が即座に出てくる。

interest ツールの融資モードで『物件価格 + 地域 + 優遇項目』を入力すると LTV·DSR 二限度を同時に計算し、小さい方を『実際の限度』として表示する。

LTV ≠ 借入額 — DSRが先に切る

LTV 70% だからといって 4.2億全額借りられるとは限らない。DSR が同時に適用されるからだ。

実際の限度 = MIN(LTV 限度, DSR 限度)

年収5,000万ウォン(約500万円)会社員が6億ウォン物件(非規制、LTV 70%)購入で4.2億を申請する場合。

  • LTV 限度: 4.2億 (物件価格6億 × 70%)
  • DSR 限度: 約3.3億 (年収5,000万 × DSR 40% × 30年満期換算)

実際の限度は両者の小さい3.3億。『LTV 70% = 4.2億』広告を信じ自己資金1.8億しか準備しなければ9,000万不足事態が発生する。日本のフラット35 で言えば『融資率は十分通るのに返済比率35%上限で年収側がアウト』という状況に近い。

満期を30年→40年に伸ばすと DSR が約10~15%下がり限度3.3億→3.7億まで増える。代わりに生涯利息は30年vs40年比較記事で見たように約1億増える。

もう一つ落とし穴がある。信用ローン·自動車ローン·学生ローンなど『既存負債の月返済額』が全部DSRの分子に入る点だ。年収5,000万家庭に信用ローン3,000万(月返済約50万)が既にあれば、住宅ローンDSR 余裕は一気に30%(約2.5億)水準まで落ちる。購入6か月前に信用ローン·分割払い残高を可能な限り整理し『DSR分子を空ける作業』が、LTV 優遇 +10%pをもらうより限度確保に効果的なケースが多い。自動車ローン1本整理だけで住宅ローン限度が3,000万~5,000万回復するのは珍しくない。

日本『フラット35』LTV 100% との比較

市場標準LTV自己資金0%可能か備考
🇰🇷 韓国非規制70% / 規制50%不可 (最低自己資金20%)DSR 40% 同時適用
🇯🇵 日本 フラット3590% (10%自己資金推奨)100% LTV可 (金利+0.26%p加算)返済比率25~35%
🇺🇸 米国 Conventional80% (それ以上はPMI義務)FHA 96.5% / VA·USDA 100%DTI 36~43%

日本のフラット35 100% LTV と韓国 LTV 70% は数字上1.4倍の差。日本は1990年代バブル後遺症で『家計に貸付を行き渡らせる』政策ロジック、韓国は家計負債GDP比100% 超で『負債抑制 = システム安定性』政策ロジック — 両者は方向が逆。

借りやすさと家計安定はトレードオフで、米国サブプライム·日本90年代バブルのような大規模システムリスクは韓国の方が小さい一方、若年夫婦の住宅取得難易度は韓国の方が高い。日本→韓国移住組は『日本でフラット35 100%なら借りられたのに、韓国では自己資金20%要求で買えない』という挫折を経験することが多い。

韓国政府のLTV政策スタンスは2020年以降に大きなサイクルを2回回した。2020年6·17対策で規制地域LTV 40%まで締めた後、2022年11月以降段階的緩和、2023年1月の特例ボグムジャリ(9億以下LTV 80%)時限実施、2024年1月の新生児特例導入で開いた。しかし2025年6·27『家計負債管理強化方策』で再び締める方向に転換し、首都圏·規制地域の住宅ローン限度6億一律上限 + 生涯初80%→70%強化 + 処分条件付き1物件保有者以外の多物件保有者LTV 0%が導入され、2025年10·15対策で15億超物件は4億(15~25億)·2億(25億超)限度まで追加差等が付いた。サイクルの方向は『負債抑制』と『青年·新婚進入支援』の政治的均衡点。購入時点によってLTV限度が変わるので、契約前に『今日時点の規制』を金融委員会·住宅金融公社の公式ページで必ず再確認すべき。本記事の数値は2026年5月時点で、今後6~12か月内に再変動する可能性が高い。

マンション買換と政策サイクルの注意点

既に住宅ローンがある家庭が別物件に移る時のシナリオは2つ。

A. 単純借換(同物件·別銀行/商品): 新商品のLTV 限度内で既存残高をそのまま移行可。限度が縮まらない限り追加自己資金不要。中途返済手数料(通常3年内1.0~1.5%)発生。

B. 売却後再購入: 既存物件処分 + 新物件購入。『一時的2物件』特例で通常3年内に既存物件売却なら1物件保有者LTV(70%, 新婚·生涯初優遇可)適用。3年内未売却の場合多物件保有者と再分類され規制地域LTV 0%(借入不可)になる。最も典型的な落とし穴は『新居決済済み·旧居未売却で市場が冷えて売れない』シナリオ。3年カウントダウン終了時点で投売り(安値処分)を強要されるケースが時々発生する。売却契約を先に確定してから購入契約を結ぶ順序が安全。

借換の追加自己資金もLTVと直結する。既存残高が新物件LTV限度より小さければ追加借入余力が生まれるが、大きければ『既存ローンの一部返済 + 新限度内に縮小』が強制される。例: 既存残高4億 + 新物件5億(LTV 70% → 限度3.5億)で移すには5,000万を追加返済する必要がある。この『借換進入コスト』が自己資金として認識されていないことが多く、売却·購入スケジュールに大きく影響する。購入時点を決める前に『借換後残高シミュレーション』を一度回しておけば、進入コストがいくらか事前確認できる。

interest ツールに『物件価格 + 自己資金 + 年収 + 満期 + 金利』を入力すると LTV 限度と DSR 限度が同時計算され、両者の小さい方が『実際の限度』として強調表示される。比較パネルに『一般』vs『新婚+生涯初』二シナリオを並べると、自己資金1.8億 vs 1.2億の差が一画面で見える。結果URLをコピーして配偶者に送れば同じ画面で同じ数字を見られる。限度は広告で見る『LTV 70%』ではなく『LTV 70% ∩ DSR 40%』の交集合。その交集合を一度に見ることが住宅購入決定の出発点だ。

よくある質問

韓国の LTV と日本の融資率は同じ意味ですか?
ほぼ同じ概念です。LTV(Loan-to-Value)は『物件価格に対する借入比率』で、日本のフラット35では『融資率』と呼ばれます。違いは規制の厳しさ — 韓国は LTV 70% 上限 + DSR 40% 上限の二重規制、日本のフラット35は 90% が標準で、自己資金10% 未満でも借入可能(金利0.26%p加算)。出典: 住宅金融支援機構、金融委員会(韓国)。
韓国の規制地域と非規制地域、LTV はどう違いますか?
2026年5月時点で非規制地域は LTV 70%、規制地域(投機過熱地区·調整対象地域、ソウル江南3区·龍山)は無住宅者·処分条件付き1物件保有者 LTV 50%。ただし2025年6·27対策以降、首都圏·規制地域の住宅購入目的住宅ローンは借手別最大限度が一律6億ウォンに制限され、2025年10·15対策で物件価格15億以下6億·15~25億4億·25億超2億の追加差等が導入されました。出典: 韓国金融委員会 — 家計負債管理強化方策(2025.6·10)。
新婚·生涯初優遇 +10%p の対象は?
新婚優遇(+10%p)は婚姻届提出7年以内 + 夫婦合算年収 8,500万ウォン以下が対象(ボグムジャリ基準)。生涯初購入は本人·配偶者ともに生涯無住宅履歴 + 6億以下物件購入時、ボグムジャリで LTV 80% まで可能でしたが、2025年6·27対策で首都圏·規制地域の生涯初は80%→70%に強化(地方は80%維持)。日本の住宅ローン控除(年末残高×0.7%×13年)とは別軸の優遇で、韓国側のほうが入口資格は厳しいが利率優遇は手厚い。
LTV 70% でも実際の限度額が低くなるのはなぜですか?
DSR(総債務元利金返済比率)が同時に適用されるからです。LTV は『物件価格基準』、DSR は『所得基準』。両者の小さい方が実際の限度。例: 6億物件 + LTV 70% で 4.2億可能でも、年収5,000万 + DSR 40% なら約3.3億で頭打ち。日本の『返済比率35%』に類似しますが、韓国は LTV と DSR を同時に適用する点が独特です。
フラット35 100%LTV と韓国の70%LTV、どちらが借りやすい?
数字だけ見ればフラット35 が圧倒的に借りやすい(自己資金 10% 不要、金利+0.26%p加算で100%可能)。韓国は最低でも自己資金20% 必要 + DSR 40% 上限。ただし背景が違う — 韓国は家計負債GDP比100% 超で『負債抑制 = 政策目標』、日本は1990年代バブル後遺症で逆方向のロジック。借りやすさと家計安定はトレードオフです。出典: 住宅金融支援機構 — フラット35 融資率。
韓国でマンション買換時の LTV 適用は?
(1) 単純借換(同物件·別銀行/商品): 新商品 LTV 限度内で既存残高をそのまま移行可、追加自己資金不要。中途返済手数料(通常3年内1.0~1.5%)発生。(2) 売却後再購入: 『一時的2物件』特例に基づき通常3年内に既存物件売却で1物件保有者 LTV(70%, 新婚·生涯初優遇可)適用。3年内未売却の場合多物件保有者と再分類され、規制地域 LTV 0%(借入不可)になります。

Sources

PiFl Labs コンテンツチームが公開された出典に基づいて作成し、公開前に社内で検証しています。

最終確認:

本記事は一般的な情報提供であり、個別の投資・融資・税務に関する助言ではありません。実際の金利・限度・税金・制度は時期や個人の状況により異なるため、申込前に金融機関や税務の専門家にご確認ください。

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