
1回の入力で、 BMI・基礎代謝・推奨カロリー を同時に。
日本のBMI基準と特定健診の関係
本ツールは、日本肥満学会(JASSO)の判定基準を採用しています。WHOの国際基準と異なり、 日本では BMI 25以上を「肥満」 と定義します。これは東アジア人が同じBMIでも 内臓脂肪・糖尿病リスクが高いという疫学研究を反映したものです。 毎年の特定健診でもこの基準が使われます。
BMI 5段階 — 日本肥満学会基準
- 低体重(やせ): BMI < 18.5
- 普通体重: 18.5 ~ 24.9
- 肥満(1度): 25 ~ 29.9
- 肥満(2度): 30 ~ 34.9
- 肥満(3度以上): 35+
基礎代謝量(BMR) — Mifflin-St Jeor式
本ツールは1990年発表のMifflin-St Jeor式を使用します。日本でよく使われるハリス・ベネディクト式(1919年)よりも、 現代日本人の実測値に近いとされます。
- 男性BMR = 10 × 体重(kg) + 6.25 × 身長(cm) − 5 × 年齢 + 5
- 女性BMR = 10 × 体重(kg) + 6.25 × 身長(cm) − 5 × 年齢 − 161
活動レベル係数 — 自己評価のコツ
- ほとんど運動しない(デスクワーク): × 1.2
- 軽い運動 週1~3回: × 1.375
- 中程度 週3~5回: × 1.55
- 激しい運動 週6~7回: × 1.725
- 1日2回または肉体労働: × 1.9
多くの人は自分の運動量を1段階高く評価しがちです。週に30分以上汗をかいた回数を実際に数えて選んでください。 通勤時の歩行は「軽い運動」には入りません(NEAT扱い)。
マクロ栄養素 — 和食ベースの目安
本ツールのデフォルトは 炭水化物50% · タンパク質25% · 脂質25% で、 和食の主食(ご飯)+主菜(魚・肉)+副菜+汁物の構成に近いです。目的別の調整:
- 減量: TDEE − 500 kcal/日 → 月2kgペース
- 筋肥大: TDEE + 300~500 kcal + タンパク質を体重×1.6~2.0gに引き上げ
- 維持: TDEE そのまま + バランス比率
メタボリックシンドロームとBMIの違い
日本ではBMIに加え 腹囲(男性85cm以上・女性90cm以上) も健康指標として重視されます。 BMIが正常でも内臓脂肪が多い「隠れ肥満」の方は珍しくありません。本ツールは初回の目安として有用ですが、 特定健診の結果や体組成計(InBody・タニタ)の結果と合わせて判断してください。
BMI·BMR·TDEE の解釈でよく出会う 3 つの落とし穴
1. WHO 基準 25 vs 日本肥満学会基準 25 — 数値は同じでも臨床判断は違う
WHO 国際基準では「過体重 ≥ 25、肥満 ≥ 30」ですが、日本肥満学会(JASSO)は BMI ≥ 25 を「肥満」と 定義(肥満症診療ガイドライン 2022)。日本人を含むアジア人は同じ BMI でも糖尿病·高血圧·脂質異常症の リスクが欧米人より高いという疫学(WHO Western Pacific 2004、JASSO 2018)に基づくものです。 特定健診(40〜74 歳)も BMI 25 + 腹囲(男性 ≥ 85cm、女性 ≥ 90cm)+ 危険因子 2 つ以上で「特定保健指導」対象。 本ツールは「日本基準」をデフォルトに使用しますが、海外の健康アプリと数値を比較する際は基準の違いを 意識してください。BMI 26 の方が日本基準では「肥満 1 度」、WHO 基準では「過体重(肥満手前)」と分類が変わります。
2. BMR 公式 — Mifflin-St Jeor (1990) が Harris-Benedict (1919) より正確
BMR(基礎代謝量)を求める式は複数ありますが、Mifflin-St Jeor 1990 式が現代日本人の実測値に 最も近いとされ、米国栄養士会(ADA)も第一推奨。Harris-Benedict 1919 式は 100 年前の白人成人データが基準で、 現代日本人の平均には ±5〜10% の誤差。本ツールは Mifflin-St Jeor を標準採用し、体脂肪率を入力する場合は Katch-McArdle 式もオプションで提供。体脂肪率が不明な場合は Mifflin が最も正確です。 BMR は「安静時消費カロリー」なので、ダイエットの目標カロリーを BMR 以下に設定するのは絶対に避けてください (低血糖·筋肉量減少のリスク)。
3. TDEE 活動係数 — 人は自分の活動量を過大評価する
TDEE = BMR × 活動係数。本ツールは「座位中心 1.2 / 軽い活動 1.375 / 普通 1.55 / 活発 1.725 / 非常に活発 1.9」を 採用しています。しかし加速度計を用いた客観的研究(Westerterp 2017, IJBNPA)では、一般人の自己評価は平均約 15〜25% 過大評価 と報告されています。「週 3 回ジム + 通勤徒歩 30 分 = 活発(1.725)」 と答える方が実測では「軽い活動(1.375)」に近いケースが頻繁にあります。ダイエットの目標カロリー設定時は 活動係数を一段階下げて見積もり、4 週間後の体重·体組成変化を見ながら微調整するのが安全です。本ツールの 結果は出発点の平均値として活用してください。
* 本ガイドは一般的な参考値です。慢性疾患・妊娠中・成長期の方は必ず医療従事者にご相談ください。